
RRRのイギリス人の反応が気になるわけ
日本では2022年に公開されたインド映画の『RRR』では、イギリスは植民地時代のインドの支配者として描かれています。映画の背景は1920年代のインドで、この時期はイギリスによるインドの植民地支配が続いていた時代です。映画の中で、イギリスの役人や軍人は、地元の人々に対して厳しい態度で接することが多く、その支配を維持しようとする姿が描かれています。
具体的には以下のような描写が含まれています。

RRRの冒頭からいきなり、幼女を連れ去るシーンがあります。イギリス人の支配者がインド人の幼女を数枚のコインと引き換えに車に乗せて連れ去るのです。
酷いのは母親が「娘を返してください」と泣きついた後で、母親を撲殺するシーンがあります。あまりにも残酷です。

イギリス人兵が、曰くをつけてインド人の機械工を殴るシーンがあります。インド人が理由もなくイギリス人兵の気分で殴られてしまいます。イギリス人兵がインド人を人間と思っていない様子です。

こちらもイギリス人兵が、身分証を持ってないという理由でインド人を殴るシーンです。ゲートを潜るには身分証が必要ではあるのですが、身分証を持ってない(忘れた)からといって殴るのは人権侵害です。
- 搾取: イギリスの役人が地元の村人から高い税金を徴収するシーンがあります。これにより、多くの村人が生計を立てるのが困難になっています。
- 暴力: イギリスの兵士や役人が、命令の実行の際に、抵抗する村人に対して暴力を振るうシーンが描かれています。
- 強制労働: 一部のシーンでは、インド人が強制的に労働に従事させられる様子が描かれています。これは、実際の植民地時代のインドでも行われていた実践を反映しています。
- 文化的な抑圧: イギリスの役人や軍人がインドの伝統や文化を軽視し、イギリスの価値観や文化を押し付ける態度が描かれています。
映画の主人公たち、Alluri Sitarama RajuとKomaram Bheemは、イギリスの植民地支配に対する抵抗運動のリーダーとして描かれています。彼らは、イギリスの支配に対して戦うフリーダムファイターとして、地元の人々から尊敬されています。映画の中で、イギリスとの対立や戦闘シーンが数多く描かれており、イギリスの植民地支配に対する批判的な視点が強調されています。あくまでも映画なのですべてが事実ではありませんが、植民地時代には少なからずこういった行為はあったと言えるでしょう。
私たち日本人はインドでもイギリスでもないため、客観的に見ることができますが、イギリス人が見たらバツが悪い思いがするのではないでしょうか。できれば過去に母国がしたことを反省して欲しいと個人的には思います。
これらのことから、RRRを見たイギリス人がどんな感想を持つのか、レビュー投稿をしたのか気になりますよね。
↑RRRの予告編です。
RRRを見たイギリス人の反応まとめ
ケンブリッジ大学教授「インド人のでっち上げだ」
世界的権威のあるケンブリッジ大学の教授は、この映画はインド人でっち上げだと批判しています。
“To portray British officials and soldiers roaming the country casually committing crimes is a sign of absolute ignorance or of deliberate dishonesty,” a part of the article reads.
The Indian EXPRESS
the film projects the English as the villains in ‘nationalist myths’ as an excuse for former colonies to ‘make up heroic stories about themselves’.
国内を徘徊するイギリスの役人や兵士が何気なく犯罪を犯していると描写することは、全くの無知、あるいは意図的な不誠実さの表れだ。
この映画は、インド人が自分たちについて英雄的な物語をでっち上げている。「民族主義的神話」の悪役としてイギリス人を投影していると述べている。
↑あのケンブリッジ大学の教授がこんなこと言うなんて驚きです。自分たちの犯してきたことを受け入れたくない・認めたくないのでしょう。植民地時代にしたことを賠償するってなったら、ヨーロッパやアメリカは破産してしまいますからね。
心が吹き飛ぶような感じでしたアー・ラージャマウリの監督の映画は本当に素晴らしかったです。
ーI WATCHED RRR IN LONDON WITH MY UK SUBSCRIBERS! RRR MOVIE VLOG | Ram Charan | JR NTR | S.S Rajamouli
↑歴史には触れず、シンプルにアクション映画としてみるイギリス人もいます。
RRRは反動的で暴力的なヒンズー教ナショナリズムに迎合している。この映画は外国人排斥の中傷であり、まったくの虚偽であり、歴史的根拠がない。ーデイリー・メール紙
歴史を著しく誤って伝えており、出来事の一部をねじ曲げて「フィクション」を事実として提示している。ーデイリー・メール紙
19世紀には暴力行為があったかもしれないが、映画の舞台となった1920年代には暴力行為はなかった。ーイギリス植民地時代の歴史の専門家
↑これらのように、イギリスの各分野のニュース紙や専門家は、やはり歪曲されたものであり、イギリスが攻撃されていると捉えがちです。
イギリスのネット民の反応
Robert Tombs is an absolute bigot as his racism is reflected in this article itself where he says ‘Indians came to him to practice their English’. This is why RRRs should be made, atrocities displayed and gruesomeness of Raj ought to be publicised. https://t.co/l8wd4UpYot
— Ajeet Bharti (@AjeetBhartii) July 20, 2022
(翻訳)Ajeet Bharti Robert Tombsは絶対的な偏見者であり、彼が「インド人が彼のところに英語の練習をしに来た」と言っているこの記事自体に彼の人種差別が反映されています。これが『RRR』が制作されるべき理由であり、ラージの残虐性を公にし、その恐ろしさを広めるべきです。
(翻訳)Coffee House イギリス人は長い間、映画の悪役として扱われてきました。しかし、大ヒット映画『RRR』は、それをあまりにも過度に描写しています。 by Robert Tombs
↑RRRは過大表現ととらえているようです。
“The vogue for facile anti-imperialism”, it seems. LOL. https://t.co/xtvR1pmbtE
— Aniruddha Guha (@AniGuha) July 20, 2022
↑「この映画は“簡単な反帝国主義”の流行みたいですね。笑」という上から目線の声もあります。
総括:RRRを見たイギリス人の反応
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- RRRではインドを植民地支配し、インド人に対して酷いことをするイギリス人が描かれている。
- ケンブリッジ大学の教授は、RRRはインド人でっち上げだと批判している。
- イギリスのメディアでは歴史を歪曲しているというRRRに批判的な立場が多い。
- イギリスのネット民には、RRRは過大表現と言ったり、反帝国主義だと嘲笑する人がいる。
- イギリス人はアクション映画として単純に楽しむ人もいるが、歴史について真面目に語ると批判的な立場になる傾向がある。
以上です。

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