【動物】キョンが気持ち悪いと言われる理由は？鳴き声・四つ目・臭腺を解説！

キョンはその見た目や鳴き声が「気持ち悪い」と言われることが多い動物です。この記事では、キョンの特異な特徴や人々が感じる不快感の原因を詳しく解説します。キョンの鳴き声や四つ目に見える顔、さらに房総半島での異常繁殖など、キョンについての詳細を知ることで、あなたの疑問にお答えします。興味深いキョンの世界を一緒に探ってみましょう。

キョンが気持ち悪いと言われる理由は？

キョンが気持ち悪いと言われる理由①四つ目の外観

↓キョンを初めて見た人なら、誰もが「キモっ」て思うでしょう。顔周りの穴が印象的です。

シカの一種である「キョン」は、眼の近くに臭腺と呼ばれる大きな腺があって、分泌物によって臭いづけをし、縄張りを示します。
その出口が閉じた眼の様に見えることから「四つ目鹿」とも呼ばれます。
世界にはいろんな動物がいますね。pic.twitter.com/eAfueOt8GH
— いっちー@バーチャル精神科医 (@ichiipsy) January 9, 2023

遠目に見ると鹿のような見た目ですが、近くで顔周りを見ると、明らかに普通の鹿ではない。
このことから、野生動物の大繁殖以上に、その特異な見た目から「キョンは気持ち悪い」と言われています。

なぜ「四つ目」を気持ち悪いと感じるかというと、私たちが通常持つ観念から外れているからです。私たちは自然界では目は二つなのが一般的であるという観念を持っています。「四つ目」はその観念から外れるため異様に感じて、違和感や不快感を感じるのです。

キョンの基本知識をまとめます。
・英名：Reeves' muntjac（リーヴスムンジャクと発音）
・出自：中国南東部及び台湾に自然分布している
・体長47-70cm、体高45-50cm、体重12-17kg。オスにのみ短い角がある
・生態：群れは形成せず単独で生活していることが多い
・日本での分布：伊豆大島や千葉県房総半島で動物園から逃げ出したキョンが野生化して分布を広げている

ちなみに、千葉県房総半島では2001年に閉鎖してしまった行川アイランド（なめがわアイランド）という動物園から逃げ出したキョンが野生化したと言われています。

キョンが気持ち悪く見える目の下のは臭腺

キョンが気持ち悪いと言われる原因になっている、目の下にある小さい目に見えるものが「臭腺」です。臭いの線と書いた字の通り、臭いを発する腺です。冒頭のTwitterの動画でわかるとおり、閉じたり開いたりします。

開いた時に、独特のニオイの分泌物が出ます。キョンはその臭いでマーキングし、自分の縄張りを示します。そのため、キョンは群れを形成せず、森林や藪の中に単独で生活していることが多いです。臭いはマーキングのためだったと分かれば、単に臭い動物ではなかったんだと歩み寄れる気がしませんか。

ただし、オスとメスとで臭いが果たす役割は違います。

オス	メス
・特に発達しており、縄張りのマーキングや繁殖期のアピールに使用する。・繁殖期には前額腺を木や地面にこすりつけて、自分の存在を示す行動がよく見られる。	・臭腺はあるが、オスほどは発達したものではない。・主に子供とのコミュニケーションや、他のメスとの社会的なやり取りのために使用する。

臭腺が発達していて、強い臭いを発しているのがオスだと知っておくと良いでしょう。