糖尿病の人が食べるべき食品とは?
クリーム玄米ブランが糖尿病に良いかどうか判断するために、糖尿病の人はどんな食事をするべきか知っておく必要があります。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンと呼ばれるホルモンが効きづらいもしくは不足することにより、血糖値が持続的に高くなった状態のことを指します。この状態が長い間続くと血管に障害を起こし、心筋梗塞・脳梗塞・腎不全などの原因となります。食事を上手に選び血糖値が過度に上がらないようにするために行うのが糖尿病の食事療法です。
赤羽もり内科より
上記の内科で言われてる通り、糖尿病の時は、血糖値が上がらないような食事をする必要があります。
具体的には、次のことが大切とのことです。
- 血糖の吸収が緩やかな食べ物をとる
- 食物繊維・ビタミン・ミネラルと一緒に食べる
- タンパク質や脂質と一緒に食べる
1については、次のような食品をなるべく避けることが大切です。
・清涼飲料水(ジュース・コーラ・乳酸飲料・栄養ドリンクなど)
・甘い菓子パン(あんパン・ジャムパン・クリームパンなど)
・菓子(ようかん・まんじゅう・大福など)
・精白米
・めん類(うどん・そうめんなど)
・果物
2については、次のような食品に食物繊維やミネラルが含まれるため、一緒に食べることが推奨されます。
・玄米や七分づき米
・全粒粉やライ麦パン など
・野菜
・海藻
・キノコ など
3については、次のような食品にタンパク質や脂質が含まれるため、一緒に食べることが推奨されます。
・肉
・魚
・卵
・大豆や乳製品
クリーム玄米ブランは玄米が原材料であるため、2に該当しますね。
果たしてクリーム玄米ブランは糖尿病の人にとって救世主なのでしょうか。
クリーム玄米ブランの成分表示をチェック
糖尿病の人が気を付ける食事についてわかったので、次はクリーム玄米ブランの成分表示を見てみましょう。
クリーム玄米ブランの成分表示は販売元のアサヒグループ食品のホームページで見ることができます。
そのまま引用すると、次のように記載されています。
原材料名
小麦粉(国内製造)、ショートニング、砂糖、オールブラン(小麦外皮、砂糖、その他)、大豆たん白、ブランフレーク、全卵、玄米粉、水飴、ブルーベリー加工品、ぶどう糖、ブルーベリー果汁パウダー、乳糖、食塩、サワークリームエキスパウダー/卵殻Ca、セルロース、トレハロース、グリセリン、酸味料、炭酸Mg、乳化剤、ピロリン酸第二鉄、酸化防止剤(V.E)、香料、ナイアシン、V.E、パントテン酸Ca、V.B₂、V.B₁、V.A、V.B₆、葉酸、V.D、V.B₁₂
原材料の表示は、割合が多い順に書く決まりになっています。
そのため、クリーム玄米ブランに最も多く含まれているのは小麦粉ということがわかります。
原材料の最初の3つは「小麦粉(国内製造)、ショートニング、砂糖」であり、どれも炭水化物と糖質です。
炭水化物と糖質は、血糖値を上げやすい成分です。
栄養成分表示
1個包装2枚(36g)当たり | ||
---|---|---|
エネルギー | 174 | kcal |
たんぱく質 | 5.0 | g |
脂質 | 9.4 | g |
炭水化物 | 18.7 | g |
糖質 | 16 | g |
食物繊維 | 2.7 | g |
食塩相当量 | 0.27 | g |
カルシウム | 227 | mg |
鉄 | 2.3 | mg |
マグネシウム | 41 | mg |
ナイアシン | 2.1 | mg |
パントテン酸 | 0.58 | mg |
ビタミンA | 70~210 | μg |
ビタミンB₁ | 0.19 | mg |
ビタミンB₂ | 0.25 | mg |
ビタミンB₆ | 0.18 | mg |
ビタミンB₁₂ | 0.43 | μg |
ビタミンD | 0.80 | μg |
ビタミンE | 1.5 | mg |
葉酸 | 31 | μg |
血糖値を上げる要因となるのは炭水化物と糖質です。
クリーム玄米ブラン1パックにつき、炭水化物が18.7g、糖質が16g含まれています。
血糖値が上がりやすいごはんに含まれる糖質量は、お茶碗1杯(100g)で35.6gですから、クリーム玄米ブランは糖質が上がりやすいと言えます。
つまり、糖尿病の時はクリーム玄米ブランは控えた方が良いと言えます。
また、ついつい美味しいため間食してしまいがちですが、糖質の多い食べ物を間食することはよくありません。
血糖値が高くなる頻度が上がってしまいますので、間食は控えましょう。
クリーム玄米ブランは確かに様々な栄養素が含まれていますが、人間にとって美味しい味=甘い味にするため、糖質が多く含まれています。
糖尿病の時におすすめできる食品とは言えません。
まとめ
・クリーム玄米ブラン1袋に炭水化物が18.7g、糖質が16g含まれています。
・2袋食べるだけで、お茶碗1杯(100g)分に近い糖質を摂取してしまいます。
・そのため、糖尿病の人にクリーム玄米ブランはおすすめできません。
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