※この記事はネタバレを含みます。
はだしのゲンにヒロポン(今の覚醒剤)を使うシーンがあり、昔読んで強烈な印象を受けた人も多いのではないでしょうか。この記事では、はだしのゲンにどのようにヒロポンが登場するのか、また、ヒロポンを使用したキャラクターのムスビは最後どうなるのかを紹介します。
はだしのゲンにヒロポンが登場するのは何巻?
はだしのゲンにヒロポンは、愛蔵版では8巻から10巻にかけて断続的に登場します。
はだしのゲン全体でも後半です。
8巻でムスビがヒロポンにハマり出すことから、はだしのゲンは完結へと動きだします。
話を完結させるために、ヒロポンははだしのゲンの物語の中で重要なアイテムとなっています。
はだしのゲンにおけるヒロポンの登場シーン
↓はだしのゲンでヒロポンが登場する最初のシーンがこちらです。
広島市内の川の土手をゲンと隆太とムスビが楽しげに歌って歩いているところ、ゲンが河原で注射を腕に打とうとしてるお兄さん(学生?)を見つけます。
隆太とムスビはゲンに、
・あの注射はヒロポンであり、日本中で流行っていること。(戦後まもなくの)
・ヒロポンは覚醒剤であり、軍隊で使われていたこと。
・ヒロポンを軍人が使うと、敵と戦うときに勇気が出ること。
・戦争が終わり、軍隊からヒロポンが市中の薬局に売り出されていること。
・ヒロポンを使うといい気持ちになること。
等々を教えます。
この時は、ムスビはまだヒロポンに興味を示しておらず。3人が使用に走ることはありません。
はだしのゲンのムスビがヒロポンにはまっていく様子
勝子の作った洋服を隆太が売りまくまります。隆太は口が達者で、見聞きしている人は自然と欲しくなるのです。
隆太が客にセールスをし、ムスビはレジ係というコンビです。
貯めたお金は勝子が洋服屋を作るために貯めておいたはずなのですが。。。
↓とある夜のこと、気をよくしたムスビはスナックに出かけました。
気前の良さそうなムスビを見て、ヤクザカップルにカモにされてしまいます。
「元気が出るビタミン剤」と称してヒロポンの注射を打たれ、あれよあれよという間にヒロポン中毒になってしまうのです。
↓麻薬であることを告知されるムスビ
「はよう苦しみから逃れたいのなら金を持ってきんさい。麻薬をうって楽にさせてあげるけえ」
ムスビはまんまとヤクザたちの商売にはめられてしまいます。
勝子の作った洋服を売ったお金を麻薬に換えていったムスビは、自然とゲンたちの前から姿をくらますのでした。
↓ある日ゲンがムスビを街中で見かけました。
この頃にはムスビはヒロポンの禁断症状が出ており、ヒロポンなしでは正気を保ってられない状態になっていました。
優しいゲンは、ムスビがヒロポン中毒だとは知らずに、家に連れて帰ろうとするのですが、蹴飛ばされてしまいます。
ここから、ムスビが死ぬまではあっという間です。
はだしのゲンのムスビの最後...
↓洋服を売った金を使い果たしたムスビは、売人の留守時に潜入します。
ムスビは売人の家(みどり荘という)に忍び込み、ヒロポンを探し回ります。
このとき「はよう麻薬をうたんと気が狂いそうじゃ・・・ううう 苦しい 苦しい」とあがきます。
ですが運悪く、スナックでムスビをはめた売人の2人が帰ってきてしまいます。
↓売人はヤクザです。売人はムスビを殴ったり蹴ったりします。
革靴で踏みつけられ、ムスビは大量に血を吐きます。
よくこの状態でまだ生きているなというほどです。。。
↓ムスビは壮絶な最後を遂げます。
売人から家を追い出されたムスビはなんとかゲンの家にたどり着きます。
最後にムスビはゲンや隆太などの仲間の優しさに触れ、「わしゃこれでやっと安心して死ねるわい・・」と告げ、こときれたのでした。。。
この後、親友のムスビを奪われた隆太は怒ります。怒りそのまま、静止しようとするゲンを振り切って、拳銃を胸に忍ばせて外に飛び出します。
そのまま隆太はムスビをヒロポン中毒にしたヤクザを射殺し、勝子と一緒に東京に逃げようとするのでした。
そして話は一気に完結へと動き出します。。。
続きはぜひ漫画で読んでください。
ヒロポンではないですが、はだしのゲンは読み出すと止まらなくなる名作ですね!
まとめ:はだしのゲンのヒロポンについて
この記事のポイントをまとめます。
- はだしのゲンにヒロポンが登場するのは後半、愛蔵版の6巻〜10巻である。
- 最初にはだしのゲンにヒロポンが登場するのは、河原でお兄さんが使用しているシーンである。
- ゲン、隆太、ムスビはヒロポンに興味を示さなかった。
- ムスビはスナックでビタミン剤と偽られ、ヒロポンを飲まされ、麻薬中毒になっていった。
- ムスビは勝子の洋服を売ったお金で、ヒロポンを買い続けていた。
- 金がなくなったムスビは売人の家にヒロポンを盗みに入って捕まり、殴打されて重傷を負った。
- はだしのゲンでは、ヒロポンは人生を狂わす危険なものとして描かれている。
- はだしのゲンでは、ヒロポンは日本軍が使っていたものが市中に流れて、一般人に広まったと説明されている。
以上です。
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