※この記事はネタバレを含みます。
この記事では、中沢啓治氏の名作「はだしのゲン」の最後がどうなるのか、それぞれの登場人物の最後をまとめました。
はだしのゲンの物語の最後はどうなった?
はだしのゲンは1巻〜10巻まであります。
10巻では怒涛の最期を迎えます。
最後のあらすじはこちらです。
・ムスビがヤクザカップルにヒロポン中毒にされる。
・ムスビがヤクザカップルの家にヒロポンを盗みに入り掴まり、殴打される。
・ムスビは死にかけながらもゲンと隆太の家に戻る。
・ムスビはゲンと隆太に看取られて死ぬ。
・隆太はムスビを殴ったヤクザカップルに復讐しに行く。
・隆太は拳銃でヤクザカップルとヤクザの親分を射○する。
・隆太は東京に逃げることにする。
・勝子も隆太と一緒にトラックで東京に逃げる。
・残されて悲しんでいるゲンを、絵描きのおじさん(星雅さん)が励まし、東京行きを勧める。
・ゲンも東京へ行くことを決意し、電車に乗る。
・ゲンを乗せた電車は麦畑の中を東京に向けて走っていく。
終わり。
↓はだしのゲンの物語の最後がこちらのシーンです。
ゲンは車窓から麦畑を眺めていると、生前の父ちゃんが「踏まれても踏まれてもたくましい芽を出す麦になれ」と言われたことを思い出します。
そして、仲間を次々と失った悲しみから立ち直り、最後に「わしゃ とことん生きて生きて生き抜いてやらあ」と希望を見出すのです。
はだしのゲンは、原爆という悲劇から何度も何度も立ち直るたくましいはだしのゲンを読者に見せることで、今をどう生きていくか?を常に問いかけている気がします。
はだしのゲンの登場人物は最後どうなった?
はだしのゲンの隆太の最後
はだしのゲンの隆太はひょうきん・お調子者で誰からも愛される性格の持ち主です。
そんな隆太は最後、仲間のムスビを麻薬中毒にして死なせたヤクザを復讐します。既に人を○している隆太は、もう広島にいるのは無理だと悟り、警察に自首しようとします。
そんな隆太を見て、ゲン・隆太と一緒に暮らしていた被爆者であり洋裁業を夢見る勝子は、「一緒に東京へ逃げよう」と提案します。
隆太もそれに乗って、すぐに東京へと旅立つのです。
↓そのシーンがこちらです。
隆太「勝子寒うないか」
勝子「隆太とならちっとも寒うないよ」
いつからこの2人はできていたのでしょうか。
素晴らしい夫婦になりそうな予感です。
2人を乗せたトラックの後ろには、「広島→東京」という文字が絵がれており、東京へ向かったことがはっきりとわかります。
はだしのゲンのムスビの最後
ムスビは顔はパッとしない感じですが、名脇役として隆太とともにはだしのゲンを盛り上げてくれました。
そんなムスビは非常に残念な最期を遂げます。
勝子の作った服がよく売れるようになり、ムスビは集金係になります。
集金でほうぼうを歩き回って疲れたムスビを、スナックの女に声をかけられ、飲み始めます。
スナックの女は実はヤクザとカップルであり、疲れたムスビにビタミン剤と称してヒロポンを注射します。
次第にムスビはヒロポン中毒になってしまい、最後は。。。
詳しくはこちらです↓
はだしのゲンの主人公、ゲンの最後
冒頭で紹介した通りですが、ゲンは東京へと旅立ちます。
ゲンが東京へ行くきっかけとなったのが、ゲンの絵の師匠から上京を勧められたからです。
↓そのシーンがこちらです。
師匠「お前は東京に出たらどうじゃ」
ゲン「東京へ!」
師匠「そうじゃ 東京には全国から才能を持った人間が集まり 競い合っておるんじゃ」
・・・
師匠「おまえも東京に出て若さを爆発させてみい」
ゲン「東京か…わしの未来へ挑戦か!」
師匠「ほうじゃ いつまでもこの広島でさびしがってはいけんぞ」
ゲン「なんだか東京で思い切り自分をぶつけたくなったのう」
隆太・ムスビ・勝子という仲間のいなくなった広島でくすぶっていたのですが、師匠からの素晴らしい励ましを受けて、東京行きを受け継いするのでした。
今、40歳になろうとしている私が見返しても、まだまだ挑戦だ!と思わせてくれる名シーンです。
総括:はだしのゲンは最後どうなった?
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- ムスビの最後は、ヒロポンを盗みに入って殴打されて死ぬ。
- 隆太の最後は、ムスビの仇を打った後、勝子と東京へ逃げる。
- ゲンの最後は、絵描きになるため東京へ旅立つ。
- はだしのゲンの最後のシーンは、旅立つゲンを乗せた電車のシーンで終わる。
- はだしのゲンは、何度も立ち直るたくましいゲンを通して、今をどう生きていくか?を読者に問いかけている。
以上です。
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